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院長のあいさつ

このたびは、当医院のホームページをご覧くださり、誠にありがとうございます。

当院は、これまで微力ではありますが、診療所として約100年近く地域の皆様の健康に貢献できるよう努力してまいりました。今後も地域のかかりつけ医として、これまでの経験を生かしつつ、更に医療技術の日進月歩の進歩に対応できるように病院と連携し、地域医療の担い手として微力ながら皆様へより良い医療をご提供できるよう、日々努力を重ねてまいります。

院長紹介

院長原田 直太郎(はらだ なおたろう)
西暦1949年生まれ。内科医
経歴昭和50年 名古屋市立大学医学部卒
昭和51年 三重県いなべ病院勤務
昭和54年 名古屋市立大学病院勤務
昭和62年 静巌堂医院 開業
趣味テニス
好きな音楽ビートルズ
得意とする分野糖尿病、内分泌、消化器、小児科

院長の徒然コラム

熊野古道(平成29年10月)

3年前から、大学時代に所属していた柔道部の仲間と年に1度旅行するようになり、今年は世界遺産の熊野古道へ行ってきました。鹿児島や東京の仲間と名古屋で合流し、紀伊本線に乗り尾鷲まで行き、尾鷲から熊野古道を歩く7㎞のコースを歩きました。


このコースは馬越峠を通る道で、熊野古道で最も美しいといわれる石畳とヒノキ林を散策する道です。標高は325mと高くないのですが、重厚な自然石が折り重なるように敷き詰められた石畳が圧巻でした。雨上がりで滑りやすかったこともあり、3時間ほどかかりましたが、怪我も無く無事に踏破しました。尾鷲の熊野古道センターでは、丁寧な説明もあり、熊野古道の全体像がよくわかりました。この道をつくった当時の人々にとても感心しました。翌日は、電車で伊勢まで移動し、外宮そして内宮と参拝して岐路につきました。


久しぶりに仲間に会い昔話にも花が咲き楽しい時間を過ごしました。とてもよいリフレッシュになりました。日本の探索も面白いものですね。まだまだ行ったことのないところがたくさんありますから、次はどこへいこうかと来年の旅行が待ち遠しく思われます。

真夏の出来事(平成29年9月)

先月( 8月 )に妻の友人の息子さんを、インターンシップとして、10日間おあずかりしました。

ことの起こりは、今年の3月に妻の友人を訪ねて、魚のおいしい富山へ出向いた際、紹介いただいた息子さんが医学部を目指していると知ったことでした。私は、大学生のとき、同級生が環境を変えて勉強するために、夏休みを利用して、私の家の近くに来ていたことを思い出し、夏休みに勉強をしに来ないかと、彼に声をかけたのです。

お預かりした10日間は、長いようであっという間でした、日中は院長室を利用して普段の勉強をし、昼食は職員と共に食堂で食べ、夜は我が家で語らい、過ごしてもらいました。往診にも連れて行き医師の仕事を現場で見てもらいました。とても礼儀正しく、しっかりとした息子さんで、とても感心しました。

彼が帰った後、部屋には手紙が置いてありました。

「院長先生、奥さん、職員の皆様へ、10日間という短い間でしたが、とてもお世話になりました。僕はまだまだ未熟ですから、もっともっと勉強する必要があります。今のままでは、医学部には手も届きません。ですが、必ず夢を叶えます。ここへ来て本当に良かったと思っています。一期一会、人との出会いを大切にして、これからも努力を重ねていきます。本当にありがとうございました。」

今年の夏は、素晴らしい高校生に出会い、清々しい気持ちになりました。


最近読んだ本のおはなし(平成29年8月)

  今回は、最近読んだ新書のなかで、とても共感できたものを紹介するとともに、それに関連したお話しをさせていただきます。ご紹介するのは、茂木健一郎先生(脳科学者)の「痩せないのは脳のせい?」という新書です。

みなさんは、ゆでカエル理論というものを聞いたことがありますか。熱いお湯にカエルを入れると驚いて飛び跳ねます。ところが常温の水にいれ、徐々に熱していくとその水温に慣れていく。そして熱湯になったときには、もはや跳躍する力を失い飛び上がることができずにゆで上がってしまうというものです。(実際のカエルはこのようにはならないそうです。)

茂木先生は、体重が増加する過程をこの理論に関連づけて説明されていました。肥満になる過程は鍋の水が熱せられるようなもので、気付いた時には健康に支障をきたすような状況になってしまうのです。また、脳は何かと言い訳するのが、とても得意なのだそうで、それがダイエットをする際に心の問題となるようです。つまり、脳がその気にならなくては痩せられないが、脳さえその気になればうまくいくということなのだそうです。

は、脳科学者ではありませんから、医者の立場から、みなさんに実践していただきたいことをアドバイスさせていただきます。

① 毎日、体重計に乗り100グラムの増減にも気を配る

② 血圧を測る

③ 食事は野菜から食べる

この3つを守れば、必ず体重のコントロールが可能になると思います。食事療法を苦しいことと思わず、考え方を少し変えて楽しむこと、それが、より効果を出す秘訣なのではないでしょうか。

在宅療養(平成29年7月)

    先日、近隣市街にある病院より、在宅療養される方の往診を依頼されました。患者さんは、末期の癌であり、ひとり住まいであったため、退院後は兄が自宅へ連れて行き、介護したいとのことでした。私が往診する以外にも訪問看護を利用し、義理の姉が主体となって家族で介護をしてみえました。在宅療養をはじめて、一週間後の患者さんの顔つきは、いきいきとしており、温かな家族とその家族への感謝の気持ちが表情に表れているのだなと感動しました。

 患者さんやご家族とは、自宅で最期を迎えることを話し合っていましたので、しばらく在宅療養を続けられた後、患者さんは自宅で安らかに旅立たれました。最期の往診の際は、深夜でしたが私に眠気は無く、その代わりに、ささやかだが患者さんや家族の役に立つことができたのではないかという充実感がありました。

 在宅療養は、医師のみではなく、家族、看護師、ケアマネージャーなど様々な方の協力で成り立っています。多くの方に仕事の充実感を味わっていただきたいという思いと共に、地域における在宅でのケアの在り方についても考えていかなければと感じました。

  

それぞれの地方創生(平成29年6月)

 先日、患者さんより「それぞれの地方創生」という本をいただきました。この本の著者の多くは、患者さんの教え子だそうです。副題には「愛知・三河を中心に静岡・東京」と付けられており、なんとかして、故郷の三河を盛り立てたいという情熱と地方創生へのそれぞれの思いが書かれた、とてもユニークな本です。

 この地域は、高齢化率が高く過疎化が進んでいます。最近の統計では、消滅可能性都市とも言われています。以前より、様々な対策が講じられていますが、若い人達が地元に戻り生活できるかどうかも、大きなポイントのような気がします。難しい問題ですが、この本を読み地域のためにできることはまだまだあると感じました。

 地域に関心を寄せている方のみならず、この地域で生活されている方にとっても興味深い内容の本だと思います。この地域には興味深いところが数多くありますから、多くの方に知っていただきたいものです。新東名高速道路の開通により、交通の便がよくなりましたし、NHKの大河ドラマ「直虎」のゆかりの地であることも、地域にとって追い風になるのではと期待しています。

 今回紹介した「それぞれの地方創生」という本は、待合室の本棚に収めてあります。来院の際には、ぜひご覧ください。



ワーク・ライフ・バランス(平成29年5月)

  今年の1月より当院の診療時間を変更しました。これまでは、患者さんの利便性を考え、私の両親が診療していた時間をそのまま継承していました。しかし、地域の変化や社会情勢の変化にともない見直しを図ることになりました。診療時間を変更した際に、患者さんより、私の体調を心配する声をいただきましたが、そうではありませんのでご安心ください。

  私たち医療従事者には「自分の時間は患者のもの」という考えが古くからありますが、最近では過度の残業や過労死などが社会的にとり上げられ、働く者の心身の健康への配慮や、働き方の多様化が求められています。医療や介護の現場も例外ではなく、私たちが心身共に健康な状態で働くことは、患者さんや利用者さんをお迎えするうえで、とても重要なことなのです。また、地域のみなさんに医療サービスや介護サービスを提供するだけでなく、働く環境も提供していくことが地域医療の担い手に求められているのではないかと感じています。

  今回の診療時間の変更と共に、週に一度(木曜日)午後の診療を若い先生にお願いしています。外科・内科ともに診察いただける親切で優しい先生です。その時間に私は往診に出かけています。集中して往診に出向くことで、時間にも余裕ができ、集中して働けます。また、リフレッシュもできていると感じています。

まだまだ、楽しく仕事ができそうです。 

「大統領の演説」を読んで(平成29年4月)

      書店にて、パトリック・ハーマン著の「大統領の演説」という新書が目にとまり、早速購入して読んでみました。内容は、ケネディ大統領やオバマ大統領の演説が日本語で細かく説明されたものです。

 読んでみて感じたのは、オバマ大統領の広島での演説は、やはり素晴らしいものだったということです。戦争は、やはり双方の責任であり、「よい」「悪い」といった問題ではありません。お互いがよく理解し合い、相手の立場に立って考えることが一番重要ですね。そして、広島や長崎の重要さ、日本が世界に果たす役割について考えさせられました。

 ケネディ大統領は「アメリカが何かしてくれるのではなく、あなたが何を国のために、人のためにできるか自分で考えて行動してほしい。そして世界の人々が、いかに平和のため協調していけるかを考えてほしい」と述べています。

 トランプ氏が大統領に選ばれた現代において、アメリカの考える「正義の味方」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。シリアへの攻撃や北朝鮮の問題など、時勢が今までとは違った方向へ動くなか、よい意味でも、悪い意味でもアメリカ人気質がわかり、双方の理解の助けになる面白い本だと思いました。     

お勧めの2冊(平成29年3月)

 最近読んだ本のなかから、とても感動した本を2冊紹介します。まず1冊目は浅田次郎氏の「帰郷」です。太平洋戦争で南方へ派遣された兵隊の復員後について書かれたもので、短編を集めたものです。戦争の傷跡はいつまでも心身に残り苦しめるものであることを痛感させられました。私の父も軍医として派遣され、昭和20年に帰ってきたのですが、父からは戦争体験を直接聞くことはありませんでした。父が戦争のことを全く話さなかったのは、悲惨な体験を重ねてきたからなのだろうと思っています。

 2冊目は平野啓一郎氏の「マチネの終わりに」という恋愛小説です。この作品はメールを使った現代的な設定で、とても悲しいのですが、ストーリー展開が面白く、久しぶりに読むのをやめられなくなってしまった1冊です。ストーリーを考えるだけでも大変だと思うのですが、その巧みな描写は、まるで映画を見ているような感覚になります。なによりも小説のところどころに私の好きな「ビートルズ」に関することに親しみを感じます。

 内容の異なる2冊ですが、興味をもたれた方はぜひとも読んで楽しんでください。


美術館めぐり(平成29年2月)

先日、東京へ行き、2か所の美術館へ足を運びました。初日は三菱一号館美術館にて「オルセーのナビ派展」を観覧しました。ナビ派は19世紀末のパリで活動した、ゴーギャン(印象派)以後の画家たちで、画面構成には日本の浮世絵版画が影響を与えているそうです。あまり知らなかった画家たちなので、とても新鮮で面白かったです。

 翌日は、森アーツセンターギャラリーの「ヴェルサイユ宮殿(監修)マリーアントワネット展を観覧しました。会場へ入場するために1時間以上並び、入場してからも各所で並んだため、とても疲れました。マリーアントワネットといえば、贅沢三昧で、人民のことなど何も考えていなかった王妃というイメージですが、その一生はとてもドラマチックです。14歳でオーストリアからフランスへ嫁ぎ、様々な中傷や妬みに翻弄され、37歳で処刑され最期を迎えます。私が考えていた王妃とは違い、とても不運な王妃で、彼女なりに一生懸命考えて生き抜いたその人生は涙を誘いました。

 久しぶりに訪れた東京では、普段の生活ではできない体験をし、十二分に楽しめました。また、とてもよい気分転換になり、休養が取れた2日間でした。

明けまして、おめでとうございます(平成29年1月)

明けまして、おめでとうございます。

 みなさんは、どのような年末年始を過ごされましたか。この度の年末年始は、入所・入院中の方を含め4人の患者様がお亡くなりになり、ご家族の皆様は、大変な年末年始を過ごされたと思います。医師という仕事上、患者様を看取る際の悲しみは、終始経験しなくてはならないことではありますが、今回は一時に数件が重なり複雑な心境でした。

 さて、本年より診療時間を変更いたしました。診療時間の変更をお知らせした際に、私の体調を心配してくださる患者様がいらっしゃいましたが、体調を崩したわけではありません。今後のことを考え、ワーク・ライフ・バランスの面から変更を決めました。変更に伴い診療時間が午前と午後のそれぞれ1時間短縮となりました。朝の時間は検査や書類作成に利用し、夜は余裕をもって研修会や理事会などへ参加できるようになりました。まだ、変更して2週間程ですが、生活にもゆとりを持てるようになりました。

 ある有名な大学教授が高齢者医療への提言をとして「日本の医療は経験をよりどころにして判断するハウツー主義なのでいけない。年をとった医師ほど、人一倍勉強しなくてはいけない」と述べています。(自分はまだ年をとっていないと思うのですが...)ありがたい言葉として受け止めたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。